協議離婚の進め方について解説

効率が良い協議離婚の進め方

協議離婚の進め方

【目次】

● 効率が良い協議離婚の進め方
協議離婚で話し合って欲しいこと

協議離婚は夫婦間の話し合いで解決を目指すものなので、
離婚を希望する夫婦の約9割が協議離婚を選択するという特徴があります。

【離婚前の不安】

「1日でも早く別れたい。」
「何から始めて進めたら良いか分からない。」

こういった想いや疑問は、協議離婚の情報を集めることで解消出来ます。

協議離婚の情報はインターネット・書籍・専門家などから集め、
正しい情報を得ることが出来れば、効率良く話し合いを進めることが出来ます。

仮に間違った情報をもとに話し合いを進めた場合、
離婚後のトラブル率が上がり、後悔する可能性もあるのでご注意下さい。
(例 離婚後、養育費の金額が相場より高いと知り減額請求される。)

Q「どの方法で集めるのが一番いいですか?」

どの方法にもメリットとデメリットがあるので、
各ご夫婦の考え方や性格に合う方法で集めることが望ましいです。
(例 本を読むのが好きなので、協議離婚の書籍を購入して情報を集める。)

【離婚情報の集め方(推奨)】

① インターネットで情報を集める
② 集めた情報の上乗せのために専門家へ相談

当事務所ではインターネット+専門家へ相談することをお勧めします。

インターネット上には協議離婚に関する情報が多数掲載されており、
その多くを専門家(弁護士・司法書士・行政書士・カウンセラー)が作っています。

そして多くの専門家が無料相談を実施しているので、
インターネットで得た情報をもとに複数の専門家へ確認することをお勧めします。
(注 1人だけに相談すると、偏った情報を得るリスクがあります。)

Q「無料相談をしたら依頼を求められませんか?」

正直な話として、他の事務所の対応は分かりませんが、
当事務所では依頼を求めるような営業行為は一切行っておりません。
(※ 相談終了後、営業の電話やDMを送ることもありません。)

このような不安がある場合は、メール相談から始めることをお勧めします。

【離婚情報を集めた後は】

① 集めた情報を整理する
② 相手に伝えたい条件をまとめる
③ 離婚の話し合いを始める
④ 話し合いが終われば離婚届を提出する

先ず集めた情報の中には、関係ないものも含まれているので、
取捨選択をした上で、①離婚情報を整理することから始めて下さい。
(例 離婚原因は性格の不一致だから、慰謝料の話し合いはなし。)

次に協議離婚は夫婦間の話し合いで進めていくので、
②相手に伝えたい離婚条件をメモ用紙などにまとめていきます。
(例 養育費は毎月3万円で月末までに払って欲しい。)

妻「養育費は3万円払って欲しい。」
夫「3万円は厳しいから2万円でお願いしたい。」

協議離婚は1回の話し合いでまとまることは少なく、
このように夫婦間で協議を重ねて、最終合意を目指していきます。

協議離婚の話し合いでは結論を出すことも大事ですが、
お互いが納得出来るまで、真剣に協議するという過程が一番大切です。

この過程を大事にすることで、離婚後のトラブル率を下げることに繋がります。

ちなみに協議離婚では「お金」の話で揉めることが多いので、
話し合う前に「譲れる点・譲れない点」を整理して準備しておくことが大切です。
(例 離婚後の生活資金として現金が必要だから、揉めた時は家電を多く譲ろう。)

これが効率の良い、協議離婚の進め方となります。

【チェックシートで時間短縮】

◇ 協議離婚に必要な情報を全て網羅
◇ 全13ページで63個の項目を掲載

当事務所では離婚公正証書や離婚協議書の作成を行っており、
ご依頼を受けた場合、離婚のチェックシートをお渡ししております。
(※ チェックシートに回答後、1回目の原案作成に着手します。)

離婚チェックシートにはこれまで相談を受けた経験を反映した、
養育費・面会交流・慰謝料・財産分与など、協議離婚に必要な情報を掲載してます。
(※ 過去5年間の相談実績は1046件となっております。)

特に養育費と面会交流に関する項目を多く掲載しております。

上述の通り、協議離婚は自分で情報を集める必要がありますが、
その時間を短縮したい場合は、離婚チェックシートの活用をお勧めします。
(注 離婚チェックシートのみの販売は行っておりません。)

仕切り線1

協議離婚で話し合って欲しいこと

協議離婚で話し合うこと

【主な離婚条件】

① 養育費
② 面会交流
③ 慰謝料
④ 財産分与
⑤ 年金分割

協議離婚は夫婦間の話し合いで解決を目指し、①~⑤の条件については、
協議離婚の成立条件に含まれないので「話し合う・話し合わない」は自由です。

仮にこれらの条件について話し合わないという選択をした場合、
「何も決まっていない」又は「何も決める気がない」という状態になります。

ただ離婚した後の人生は話し合いの時間よりはるかに長いので、
自分や子供の将来のために、納得出来るまで話し続けることが望ましいです。

Q「一般的にどういったことを決めますか?」

各ご夫婦によって決定する内容は異なりますが、
参考情報として、以下に一般的な合意事項を掲載させて頂きます。

例「養育費は毎月末日までに3万円を20歳まで支払う。」

先ず養育費は子供の将来に役立つお金になるので、
最低限、支払額・支払日・終期について話し合うことが大切です。

例「毎月第二土曜日に子供との面会交流を実施する。」

次に面会交流は子供の成長に大切なものなので、
子供の意思を尊重した上で、出来る限り実現出来るように努めて下さい。

例「夫の不貞行為による慰謝料として妻に100万円支払う。」

次に慰謝料は離婚した後の生活費に充当出来るので、
支払者の経済力に見合った金額になるように話し合うことが大切です。

例「財産分与として預貯金50万円を半分ずつ分配した。」

次に財産分与は離婚した後のトラブルになりやすいので、
離婚協議の段階からしっかりと話し合って結論を出すことが大切です。

例「年金分割の按分割合を0.5とすることで合意した。」

最後に年金分割の制度は難しいと感じる方が多いですが、
婚姻期間が長い程、将来の年金受給額に影響が出るのでご注意下さい。