年金分割の合意書の書き方(文例)について解説

年金分割の合意書の注意点

年金分割の合意書の書き方の相談はお任せ下さい

【目次】

年金分割の合意書の書式や書き方(文例)
按分割合は50%以外で合意してもいい?
第1号改定者(甲)と第2号改定者(乙)の意味は?
離婚チェックシートを使ってスムーズに公正証書を作成

年金分割の合意書の書式や書き方をお伝えする前に、
注意点を2つお伝えします。大事なことなので必ずお読み下さい。

先ず年金分割の手続きは婚姻時期や婚姻中の働き方に応じて、
手続きの方法が決定します。具体的には3号分割と合意分割があります。
(例 令和4年に結婚して、婚姻中は専業主婦だったから3号分割に該当する。)

1つ目の注意点として手続方法が3号分割に該当する場合、
年金分割の合意書を作る必要はありません。このページの情報は不要です。
詳しくは年金分割の3号分割を知りたいをご覧下さい。

年金分割の合意書が必要になるのは合意分割に該当する方のみです。
ただし、離婚後に元夫婦が揃って手続きができる場合は作る必要はありません。
詳しくは年金分割の合意分割を知りたいをご覧下さい。

次に離婚公正証書の中に年金分割の合意を入れる方もいますが、
離婚公正証書とは別に年金分割の合意書を作ることをお勧めします。

なぜなら年金分割の合意書を作る場合は公証役場手数料が安いからです。
これが2つ目の注意点となりますので、この機会に是非知っておいて下さい。

年金分割の合意書も離婚公正証書と同様に公証役場で作ることになります。

↓が年金分割の合意書の書式や書き方(文例)となります。

第6条 年金分割の合意

甲(第1号改定者)及び乙(第2号改定者)は、
厚生年金保険法第78条の2の規定に基づき、
日本年金機構理事長に対し、対象期間(婚姻期間)に係る
被保険者期間の標準報酬の改定又は決定の請求をすること
及び請求すべき按分割合を0.5とすることに合意した。

合意分割では按分割合の話し合いがメインテーマになります。
按分割合の合意さえできれば、書式(書き方)を丸写しで問題ありません。
(※ 上記書式では按分割合を0.5(50%)としています。)

つまり按分割合の数値以外は全ての夫婦が同じ書式となります。
書式には難しい言葉が並びますが、基本的には数値だけを注目して下さい。

ちなみに按分割合は「折半が公平かつ妥当」だと考えられているので、
按分割合で揉めることはなく、折半(0.5)で合意するご依頼者様が多いです。

当事務所では離婚公正証書、離婚協議書を作成しています。
離婚公正証書の詳細はこちら、離婚協議書の詳細はこちらご覧下さい。

Q按分割合は50%以外で合意してもいい?

上述の通り、夫婦間の話し合いで決めることになります。
お互いが納得すれば、折半(0.5)以外の数値で合意しても問題ありません。

ただし、最大値は全ての夫婦が50%と決まっていますが、
最小値はバラバラなので、事前に年金分割の情報通知書が必要となります。
情報通知書には「○%~50%」という形で各夫婦の最小値が記載されています。
(※ この「○%」の数値が40だったり、45だったりとバラバラになります。)

情報通知書の詳細は年金分割の情報通知書を知りたいご覧下さい。

Q第1号改定者(甲)と第2号改定者(乙)の意味は?

離婚後、年金事務所にて合意分割の手続きをした結果、
年金受給額が減るのが第1号改定者(甲)、増えるのが第2号改定者(乙)です。

ちなみに婚姻期間中の働き方(収入)によっては、
第1号改定者(減る側)が夫ではなく妻になるケースも出てきます。

この改定者の情報も年金分割の情報通知書に記載されています。
(例 第1号改定者の欄に夫の氏名、第2号改定者の欄に妻の氏名が記載。)

どちらが増える、減るかわからない場合は、
夫婦間の協議前に年金事務所にて年金分割の情報通知書を請求して下さい。

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離婚チェックシートを使ってスムーズに公正証書を作成

離婚チェックシートを使って離婚公正証書を作成

離婚公正証書作成のご依頼を受けた場合、
シンプルでわかりやすい離婚チェックシートの送付から始めます。

ここでは離婚チェックシートについてお伝えしていきます。

離婚チェックシートとは?

1.全13ページ63個の離婚条件を掲載
2.養育費と面会交流の条件が多く31個掲載
3.わかりやすいように○×回答形式を多く採用
4.協議離婚に関する情報や条件を集める時間を節約

離婚チェックシートがあれば離婚情報などを集める時間を省略できます。
つまり離婚公正証書完成までの期間や離婚届の提出時期を早めることができます。

もちろん離婚時の年金分割に関する情報も掲載しています。

さらに離婚チェックシートを使えば夫婦間の再協議の回数が減ります。
なぜなら以下のようにスムーズに離婚協議を進めることができるからです。

夫「養育費の選択肢はAでいいかな?」
妻「Aでもいいけどその代わり例4は○にしたい。」

わかりやすいように○×回答形式を多く採用しています。

当事務所では20代~30代のご依頼者様が多いので、
離婚チェックシートには養育費と面会交流の条件を多く掲載しています。

当事務所では完成後、ご依頼者様の声のご協力をお願いしています。
この声は任意のお願いなので、ご協力を頂ける方のみ掲載をしています。

以下に離婚チェックシートに触れた箇所を一部抜粋してお伝えします。

・こちらの希望を書いていくと、
 整理されて、先々のことが見通せてすっきりしました。

・作成に必要なチェックリストもシンプルでわかりやすく、
 自分で作成していたらもっと時間がかかったと思います。

離婚チェックシートの詳細はこちらのページに掲載しています。

こういう訳で離婚チェックシートはご依頼者様からご好評を頂いております。
注1)離婚チェックシートのみの販売はしておりません。
注2)弁護士法の規定により、相手方との交渉はお引受できません。

当事務所では初回無料相談を実施しておりますのでお気軽にご利用下さい。