離婚慰謝料の支払方法をわかりやすく解説
【目次】
○ 支払方法の選択肢は2つ
○ どちらの支払方法を選択するべきですか?
○ 実際の支払方法の組合せはとは?
○ 未払いを防ぐ方法はありますか?
○ チェックシートを使ってスムーズに離婚協議書などを作成
協議離婚は夫婦間の話し合いで解決を目指すものです。
離婚慰謝料の支払方法は双方が納得すれば自由に決めることができます。
この自由に決めれるがポイントになります。
支払方法の選択肢は2つ
① 一括で支払う
② 分割で支払う
離婚慰謝料の支払方法には2つの選択肢があります。
離婚時の状況などを考慮して一括払い、又は分割払いを選択します。
このブログでは2つの支払方法の特徴や注意点をお伝えしていきます。
どちらの支払方法を選択するべきですか?
先ず離婚慰謝料を離婚前に一括払いで受取ることができれば、
未払いというリスクはないので離婚後にトラブルが起きることはありません。
例)令和5年10月3日に慰謝料100万円を受取った。
なお、支払者の経済状況によっては離婚後に支払うこともあります。
例)12月のボーナス月に慰謝料を一括で支払う。
離婚後に一括で支払う場合は未払いというリスクがあるのでご注意下さい。
一方、離婚慰謝料を分割払いで受取る場合、
支払回数分のリスクがあるので離婚前に一括払いで受取ることが望ましいです。
このご質問の回答としては離婚前に一括払いで受取るです。
ただし、離婚慰謝料の支払は支払者の経済状況に左右されます。
現実的には一括払いを諦めて分割払いを選択するご依頼者様が多いです。
なお、離婚前に一括払いで清算した場合は以下の点にご注意下さい。
元妻「慰謝料を早く払ってください。」
元夫「離婚前に一括で100万円を支払ったじゃないか。」
このトラブルを防ぐ方法は支払の事実を書面に残すことです。
書面がないと元妻に悪意があれば受取っていないというウソをつくことができます。
書面とは離婚協議書や離婚公正証書を言います。
離婚後トラブルが起きた時は書面を見ればどちらがウソをついているかわかります。
ここでは元妻のウソを例にあげましたが元夫がウソをつく可能性もあります。
例)慰謝料は80万円だったけど間違えて100万円振込んだから返してほしい。
実際の支払方法の組合せはとは?
支払方法の選択肢は2つとお伝えしましたが、
ここでは実際の支払方法の例をいくつかお伝えしていきます。
〈離婚慰謝料の支払方法の組合せの例〉
・離婚前に一部を支払い、離婚後に残額を一括で支払う。
・離婚前に一部を支払い、離婚後に残額を月払いで支払う。
・年2回払いで5年間支払う。(ボーナス払い)
・月払いとは別に年2回は多く支払う。(月払いとボーナス払い併用)
このように離婚慰謝料の具体的な支払方法は多数あります。夫婦間の協議で自由に決めることができます。
未払いを防ぐ方法はありますか?
離婚慰謝料の支払方法が分割払いになった場合、
支払回数分のリスクがあるのでこのリスクを下げることが大事です。
このリスクを下げる方法として離婚公正証書の作成をお勧めします。
離婚公正証書には強制執行という強い効力があります。
強制執行とは慰謝料の未払い時に財産(給料など)の差押えができます。
ただし、離婚公正証書は完成までのハードルが高いので、
作ることが難しい場合は最低でも離婚協議書の作成をお勧めします。
なお、離婚協議書や離婚公正証書を作成する場合は、
支払総額、分割支払額、支払日、始期と終期、以上5点を具体的に記載して下さい。
上述の通り、離婚慰謝料の支払方法は分割払いになることが多いです。
しっかりと情報や知識を集めて協議し離婚後に後悔しないようにして下さい。
この事前準備は離婚慰謝料だけではなく他の離婚条件でも言えることです。
当事務所では離婚協議書や離婚公正証書作成を通じて、
協議離婚で悩んでいる皆さまの疑問を解消します。無料相談も実施しています。
チェックシートを使ってスムーズに離婚協議書などを作成
離婚協議書や離婚公正証書作成のご依頼を頂いた場合、
シンプルでわかりやすい離婚チェックシートの送付から始めます。
〈離婚チェックシートとは?〉
① 全13ページ63個の離婚条件を掲載
② わかりやすいように○×回答形式を多く採用
③ 協議離婚の情報や条件を集める時間を省略できる
離婚チェックシートには①~③の特徴があります。
つまり離婚協議書や離婚公正証書の完成期間、離婚届の提出時期を早めることができます。
また離婚チェックシートを利用すれば離婚協議を効率よく進めやすくなるため再協議の回数を減らせます。
離婚チェックシートを利用されたご依頼者様の声の一部(抜粋)をお伝えします。
〈ご依頼者様の声の一部抜粋〉
・こちらの希望を書いていくと、
整理されて、先々のことが見通せてすっきりしました。
・作成に必要なチェックリストもシンプルでわかりやすく、
自分で作成していたらもっと時間がかかったと思います。
離婚チェックシートの詳細はこちらのページに掲載しています。
また当事務所では初回無料相談を実施しておりますのでお気軽にご利用下さい。