離婚条件を整理する|第3話
協議離婚の流れ(進め方)を理解出来るように、
複数回にわたって物語形式(フィクション)でお伝えさせて頂きます。
物語は全26話ありますが、1話あたり数分で読める内容にしています。
(※ 全体の流れを掴むことで、効率の良い話し合いが期待出来ます。)
【登場人物】
夫 田中 一郎(会社員)
妻 田中 花子(専業主婦)
子 田中 琴梨(5歳)
田中一郎と花子は大学時代のサークル仲間から恋愛関係になり、
2人が就職してから3年後に結婚をして、現在8年目の夫婦となります。
花子は結婚と同時に仕事を辞めて、専業主婦として一郎を支えていました。
花子は協議離婚の成立までの流れを把握出来たので、
次に一郎に対して伝えたい離婚条件をメモ用紙に書き始めました。
花子「伝えたいことが多くて、整理するのが難しいな。」
最初は整理することが難しくて、ぐちゃぐちゃになりましたが、
何度も書き直している内に、頭の中が整理出来て考えがまとまってきました。
(※ 離婚条件を整理出来れば、話し合いがスムースに進みやすいです。)
【整理した条件】
◇ 琴梨の親権が欲しい
◇ 養育費は月5万円を希望する
◇ 面会交流は月2回まで認める
◇ 預金300万円の内200万円欲しい
◇ 年金分割を希望する
花子は何度も希望条件を書き直す(整理)ことで、
このように一郎に伝えたい5個の離婚条件をまとめることが出来ました。
花子「欲しいだらけになってしまった。」
花子「一郎は5つの条件を受入れてくれるかな。」
花子は条件を整理した後、このように感じましたが、
とりあえず5つの希望条件を伝えて、一郎の反応を見ようと考えました
一般的に全ての離婚条件が無条件で通る(受入れてくれる)可能性は低く、
話し合いを重ねる内に、削除や修正という削ぎ落としを経て最終合意に至ります。
花子「琴梨の親権は譲れない。」
花子「絶対に養育費は払って欲しい。」
又、花子は5つの希望条件の中でも優先順位をつけて、
琴梨の親権と養育費については、絶対に譲れないという決断をしました。
(※ 協議離婚では譲れる点、譲れない点を決めておくことは大切です。)
花子「これで準備は整った。」
そして花子は一郎へ離婚の意思と条件を伝える決心をしました。(第3話終了)
離婚の意思を夫に伝える|離婚物語4話もご覧下さい。
(※ 離婚物語全26話の目次はこちらにあります。)
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