養育費の情報を集める|第10話
協議離婚の流れ(進め方)を理解出来るように、
複数回にわたって物語形式(フィクション)でお伝えさせて頂きます。
物語は全26話ありますが、1話あたり数分で読める内容にしています。
(※ 全体の流れを掴むことで、効率の良い話し合いが期待出来ます。)
【登場人物】
夫 田中 一郎(会社員)
妻 田中 花子(専業主婦)
子 田中 琴梨(5歳)
田中一郎と花子は大学時代のサークル仲間から恋愛関係になり、
2人が就職してから3年後に結婚をして、現在8年目の夫婦となります。
花子は結婚と同時に仕事を辞めて、専業主婦として一郎を支えていました。
花子は養育費のボーナス払いに代わる良案がないかと考え、
離婚書籍やインターネットを利用して、養育費の情報を集めていきました。
離婚情報を集めるのは2回目なので、スムーズに進めることが出来ました。
そして離婚に関するウェブサイトを見ていると、
養育費の加齢加算という言葉を見つけ、花子は関心を持ちました。
花子「加齢加算は良い方法かもしれない。」
花子「この方法なら一郎も承諾をしてくれそう。」
子供の年齢に応じて金額を増やしていくことを、
養育費の加齢加算(5歳まで3万円でそれ以降は5万円)と言います。
【養育費の新条件】
◇ 琴梨が9歳までは毎月3万円
◇ それ以降は毎月6万円に増額
借金の支払期間は残り3年という話だったので、
この加齢加算を利用すれば、一郎の負担軽減になると考えました。
(※ 琴梨が9歳になるまでは、毎月3万円なので花子が負担を抱えます。)
花子「借金を完済してから、養育費を増額してもらおう。」
一般的な加齢加算の使い方とは異なりますが、
花子は琴梨の未来を見据えて、この方法を提案しようと考えました。
子供の成長に応じて必要なお金(学費など)が増えるので、
将来の経済的負担を減らすために加齢加算を利用するのが本来の使い方です。
つまり花子は借金を理由としているので、本来の加齢加算の使い方とは違います。
協議離婚は夫婦間の話し合いで解決を目指すものなので、
一郎と花子が納得すれば、このような合意をしても問題はありません。
花子は養育費の加齢加算を提案することを決めましたが、
他にも良案がないか、さらに離婚情報を集めることにしました。(第10話終了)
離婚協議書の存在を知る|離婚物語11話もご覧下さい。
(※ 離婚物語全26話の目次はこちらにあります。)
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