離婚協議書作成を提案|第16話
協議離婚の流れ(進め方)を理解出来るように、
複数回にわたって物語形式(フィクション)でお伝えさせて頂きます。
物語は全26話ありますが、1話あたり数分で読める内容にしています。
(※ 全体の流れを掴むことで、効率の良い話し合いが期待出来ます。)
【登場人物】
夫 田中 一郎(会社員)
妻 田中 花子(専業主婦)
子 田中 琴梨(5歳)
田中一郎と花子は大学時代のサークル仲間から恋愛関係になり、
2人が就職してから3年後に結婚をして、現在8年目の夫婦となります。
花子は結婚と同時に仕事を辞めて、専業主婦として一郎を支えていました。
養育費の条件(加齢加算)も合意出来たので、
残すは離婚協議書作成の有無についての協議だけになりました。
花子「離婚協議書を作りたい。」
花子「お互いにとってメリットがあるから。」
これが最後の話し合いになるので、
花子は気持ちを入れ直して、離婚協議書を作りたいと伝えました。
一郎「離婚公正証書を作らなくていいの?」
一郎「離婚協議書よりメリットや効力が多いでしょ。」
一郎は同僚から離婚公正証書の存在を聞いていたので、
花子から口約束ではなく、書面を作りたいと言われると予想していました。
一郎の同僚は離婚公正証書を作った後に離婚届を提出していました。
花子「どのようなものか知ってるの?」
一郎「相談していた同僚が離婚公正証書を作っていたから。」
一郎は離婚協議書や離婚公正証書と特徴をよく把握していました。
一郎が離婚公正証書作成の提案をしてくれたことに驚きましたが、
同時に作るという意思表示をしてくれただけで、花子は十分だと思いました。
花子「離婚公正証書じゃなくていい。」
花子「信用するから、離婚協議書で問題ないよ。」
花子は離婚協議を通じて、一郎の誠実性を感じていたので、
離婚公正証書を作らなくても、離婚協議書があれば十分だと考えました。
一般的に効力を考えると、離婚公正証書の作成を望む方は多いです。
一郎「分かった。ありがとう。」
花子「こちらこそ真摯な姿勢で話してくれてありがとう。」
こうして離婚協議書を作ることを受入れてくれたので、
2回目の離婚協議を終え、全ての離婚条件に合意しました。(第16話終了)
離婚協議の終了|離婚物語17話もご覧下さい。
(※ 離婚物語全26話の目次はこちらにあります。)
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