離婚相談を同僚にした結果|第22話
協議離婚の流れ(進め方)を理解出来るように、
複数回にわたって物語形式(フィクション)でお伝えさせて頂きます。
物語は全26話ありますが、1話あたり数分で読める内容にしています。
(※ 全体の流れを掴むことで、効率の良い話し合いが期待出来ます。)
【登場人物】
夫 田中 一郎(会社員)
妻 田中 花子(専業主婦)
子 田中 琴梨(5歳)
田中一郎と花子は大学時代のサークル仲間から恋愛関係になり、
2人が就職してから3年後に結婚をして、現在8年目の夫婦となります。
花子は結婚と同時に仕事を辞めて、専業主婦として一郎を支えていました。
翌日、一郎は花子から受取った離婚協議書の原案について、
これまで色々と相談していた、離婚経験者である同僚に確認してもらいました。
離婚協議書の中身を他人に見せることに抵抗はありましたが、
真剣に話を聞いてくれて、アドバイスもくれていたので信頼していました。
一般的に離婚協議書はプライベートな内容になるので、
第3者に見せるケースは少なく、見せるとしても家族くらいです。
同僚は原案をじっくりと真剣な表情で確認しました。
同僚「ずいぶん細かく決めているな。」
同僚「加齢加算って初耳だけど、どういう条件なの?」
同僚も養育費の加齢加算については知らなかったようで、
一郎はこの条件で合意した経緯や意味について詳しく伝えました。
同僚「奥さんはずいぶん優しいなぁ。」
一郎「えっ、どうしてそう感じるのかな?」
同僚は自分が作った離婚公正証書(養育費)に比べると、
現実的な金額で合意していると思い、このような感想を持ちました。
そして同僚は自分が毎月払っている養育費の金額を伝えました。
同僚「お互いにとっていい内容だと思うよ。」
一郎「やっぱりそう思うよね。色々相談に乗ってくれてありがとう。」
一郎は同僚が払っている金額を聞いて驚きましたが、
同時に自分との違いを知り、この条件で問題がないと確信を持ちました。
そしてその日の夜、一郎は改めて離婚協議書を読み返しました。
離婚協議書は夫婦間にとって大切な書面なので、
何度も読み返して、条件について理解することは大切な作業です。
一郎「条件が文字になるとリアルに感じるな。」
花子と離婚協議をしている頃には感じなかったことですが、
こうやって条件を文字に起して見ると、離婚することを実感しました。
さらに離婚条件は守らないといけないという気持ちも高まりました。
一般的に離婚協議書は証拠書類と思われがちですが、
養育費などの条件を守ろうという意識を向上させる役割もあります。
一郎「収入と支出は○円になる。」
一郎「生活費を△円にしたら余裕が生まれるな。」
養育費の支払を滞らせない(裏切らない)ためにも、
一郎はこのような離婚後の生活シミュレーションを行いました。
一般的に離婚後の生活シミュレーションをしていないと、
支払が始まってから生活が厳しくなると気付き、未払いへと繋がりやすいです。
一郎「大丈夫。この条件で問題はないな。」
離婚後の生活シミュレーションを終えた結果、
一郎はこの条件で納得出来たので、直ぐに花子に返事をしました。
花子「ありがとう。これから準備をするね。」
花子は専門家に相談した時に作り方も聞いていたので、
パソコンを起動して、直ぐに離婚協議書を2部印刷しました。
(※ 離婚協議書は夫用と妻用、計2部必要となります。)
そして2人は署名と実印を押して、離婚協議書は完成しました。
一郎「これで離婚協議書は完成だね。」
花子「ありがとう。あとは離婚届にサインするだけ。」
最後に離婚届にサインをすれば、やり取りは終了となります。(第22話終了)
離婚届にサインをする|離婚物語23話もご覧下さい。
(※ 離婚物語全26話の目次はこちらにあります。)
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