離婚後の手続き|第25話
協議離婚の流れ(進め方)を理解出来るように、
複数回にわたって物語形式(フィクション)でお伝えさせて頂きます。
物語は全26話ありますが、1話あたり数分で読める内容にしています。
(※ 全体の流れを掴むことで、効率の良い話し合いが期待出来ます。)
【登場人物】
夫 田中 一郎(会社員)
妻 田中 花子(専業主婦)
子 田中 琴梨(5歳)
田中一郎と花子は大学時代のサークル仲間から恋愛関係になり、
2人が就職してから3年後に結婚をして、現在8年目の夫婦となります。
花子は結婚と同時に仕事を辞めて、専業主婦として一郎を支えていました。
離婚届を提出した後は、各種手続きの申請が始まります。
花子「先ずは琴梨の戸籍から始めよう。」
花子「家庭裁判所に電話をして教えてもらおう。」
離婚成立の時点で花子は一郎の戸籍から抜けますが、
琴梨は一郎の戸籍に残るので、花子の戸籍へ移す手続きが必要となります。
(※ 今回は戸籍の筆頭者が一郎だったケースの話です。)
花子は離婚に伴って、自分を筆頭者とする新戸籍を作っています。
花子「家庭裁判所へ申請をするみたいだな。」
花子「費用はそれほど掛からないみたいだな。」
この琴梨を花子の新戸籍に入籍させる手続きを、
子の氏の変更許可申立と言い、家庭裁判所への申請が必要となります。
家庭裁判所に子の氏の変更許可申立の申請を行い、
その後に役所へ入籍届を提出すれば、琴梨と花子は同じ戸籍になります。
花子「色々やることが多くて大変だな。」
花子「家庭裁判所まで行かないといけないんだな。」
離婚協議では事前準備や話し合いで苦労したけど、
離婚後の手続きもたくさんあって、このように感じました。
琴梨の戸籍に関する申請を終えた後に、
花子自身の離婚後の各種手続きを始めることにしました。
【離婚後の手続き】
◇ 運転免許証
◇ パスポート
◇ 印鑑証明書
◇ 児童扶養手当の申請
◇ 年金分割の申請
離婚情報をインターネットで調べていた時に、
運転免許証の手続きから始めたら良いと書かれていたので、
花子はその順番を守って、警察署に出向いて手続きを開始しました。
なぜなら運転免許証は本人確認書類として利用出来るためです。
(※ 手続きの窓口では、本人確認書類の提示を求められることがあります。)
花子「警察、パスポート、役所・・・」
花子「窓口が違うから、効率良く回らないといけないな。」
離婚後の手続きでは、色々な窓口に出向く必要があるので、
花子は効率良く進めるために、事前に順番を決めたメモを作っていました。
約1か月後、花子は1つ1つ丁寧に手続きを進めて全てを終えました。
参考情報として、全ての役所が作っている訳ではありませんが、
「離婚後の手続きリスト」といった冊子を置いている時もあるので、
離婚届をもらう(提出)時に、1度職員の方に冊子の有無の確認をして下さい。
ちなみに花子は子の氏の変更許可申立の申請から始めましたが、
出来れば同時に、運転免許証と児童扶養手当の申請を行うことが望ましいです。
花子「離婚協議の時より疲れたかもしれない。」
全ての手続きを終えて、花子はこのように感じました。(第25話終了)
離婚って大変だなと感じる|離婚物語26話もご覧下さい。
(※ 離婚物語全26話の目次はこちらにあります。)
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