養育費の合意書(誓約書)とはどんなもの?
【目次】
○ 合意書の特徴とは?
○ 自作の合意書や誓約書には効力はある?
○ 合意書や誓約書ではない書面ってある?
○ チェックシートを使ってスムーズに離婚協議書などを作成
養育費の合意書を理解するためには、協議離婚の特徴を知ることが重要です。
協議離婚は夫婦間の話し合いで解決を目指すものです。
つまり養育費の金額や終期などについて自由に決めることができます。
この話し合いで決めた条件は夫婦間の自由な意思で
口約束で終えることも、証拠として文書に残して終えることもできます。
この文書化したものを養育費の合意書(誓約書)と言います。
合意書も誓約書もタイトルだけの話になるので、
どちらを選んだとしても、何か効力に差が生じることはありません。
合意書の特徴とは?
◇ 証拠としての効力
◇ 合意書を作る人は少ない
先ず夫婦間で合意した条件が文書化されるので、
証拠としての効力があります。↓のような離婚後のトラブル防止に役立ちます。
元妻「今月の養育費が1万円足らないけど。」
元夫「いやいや約束通りの金額を振込んだけど。」
離婚後、このように養育費の金額でトラブルが起きた場合、
どちらが嘘をついているか、合意書を見れば直ぐにわかります。
(注 口約束で終えた場合、どちらが嘘をついているか判断できません。)
つまり双方が簡単な嘘をつけない(つかない)という抑止力になります。
(※ 元妻が約束した金額より多く請求するケースも防げます。)
最後に協議離婚では養育費の条件だけではなく、
一般的に面会交流・慰謝料・財産分与などについても話し合います。
このことから他の条件も書面化した方がいいので、
養育費だけの合意書や誓約書を作るという方は少ないと思います。
当事務所では過去に1度も養育費の合意書を作成した経験はございません。
Q1自作の合意書や誓約書には効力はある?
自作の合意書や誓約書にも効力はあります。
ただ↓の点について気を付けないと問題がある合意書や誓約書ができます。
1.書式を意識して作成したか
2.法的に無効な条件は入っていないか
3.夫婦に関係のない条件は入っていないか
自作の場合はインターネットから情報を集めることが多く、
サンプルやひな形をコピペ(丸写し)して作成する方が多いです。
コピペ(丸写し)すること自体は問題ありませんが、
各サンプルの意味を理解していないと上記1~3の問題が起きます。
1~3の問題が起きた場合、効力がないという問題に発展するのでご注意下さい。
この問題が発覚すると、離婚後のトラブルや後悔に繋がります。
自作する場合は依頼の有無は別として1度は専門家への相談をお勧めします。
Q2合意書や誓約書ではない書面ってある?
あります。離婚公正証書又は離婚協議書と呼ばれるもので、
夫婦間で合意した全ての条件(養育費や財産分与など)が載っているものです。
離婚公正証書の詳細はこちら、離婚協議書の詳細はこちらをご覧下さい。
(注 この2書面は同じ書面ではなく、効力の異なる別書面です。)
こういう訳で養育費の合意書や誓約書を作りたいと考えた場合は、
合意書や誓約書以外の選択肢を知った上でどの書面を作るか検討して下さい。
チェックシートを使ってスムーズに離婚協議書などを作成
離婚協議書や離婚公正証書作成のご依頼を受けた場合、
シンプルでわかりやすい離婚チェックシートの送付から始めます。
ここでは離婚チェックシートについてお伝えしていきます。
離婚チェックシートとは?
1.全13ページ63個の離婚条件を掲載
2.養育費と面会交流の条件が多く31個掲載
3.わかりやすいように○×回答形式を多く採用
4.協議離婚に関する情報や条件を集める時間を節約
離婚チェックシートがあれば協議離婚の情報を集める時間を省略できます。
つまり離婚協議書や離婚公正証書の完成期間、離婚届の提出時期を早めれます。
もちろん正しい書式で法的に有効な離婚協議書などを作成できます。
さらに離婚チェックシートを使えば夫婦間の再協議の回数が減ります。
なぜなら以下のようにスムーズに離婚協議を進めることができるからです。
夫「養育費の選択肢はAでいいかな?」
妻「Aでもいいけどその代わり例4は○にしたい。」
わかりやすいように○×回答形式を多く採用しています。
当事務所では20代~30代のご依頼者様が多いので、
離婚チェックシートには養育費と面会交流の条件を多く掲載しています。
当事務所では完成後、ご依頼者様の声のご協力をお願いしています。
この声は任意のお願いなので、ご協力を頂ける方のみ掲載をしています。
以下に離婚チェックシートに触れた箇所を一部抜粋してお伝えします。
・こちらの希望を書いていくと、
整理されて、先々のことが見通せてすっきりしました。
・作成に必要なチェックリストもシンプルでわかりやすく、
自分で作成していたらもっと時間がかかったと思います。
離婚チェックシートの詳細はこちらのページに掲載しています。
こういう訳で離婚チェックシートはご依頼者様からご好評を頂いております。
注1)離婚チェックシートのみの販売はしておりません。
注2)弁護士法の規定により、相手方との交渉はお引受できません。
当事務所では初回無料相談を実施しておりますのでお気軽にご利用下さい。